皆様こんにちは!『しゅん』です!
これまで高配当株投資の在り方や、ディフェンシブ業種の重要性について触れてきました。
そこで前回に引き続きディフェンシブ業種における高配当銘柄の業績を指標で見ていきたいと思います!
今回も『金属製品(全91銘柄)』です。
この中で高配当銘柄と言えるのは 23社 です。
今回はそのうちの1社、3437 特殊電極(株) です!
銘柄分析
事業内容
業種分類:金属製品
特殊電極(株)【3437.T】:企業情報(決算時期や平均年収、代表者名など) - Yahoo!ファイナンス
配当利回り
7/5時点での配当利回りは 4.17% です!
基礎データと指標
さて今回も下記の指標で見ていきたいと思います。
・自己資本比率 50%以上
・有利子負債比率 70%以下
・売上高営業利益率 10%以上
・売上高経常利益率 10%以上
・売上高純利益率 10%以上
・配当性向50%以下
・直近5年の当期純利益が増加傾向
そこでまずは自己資本などの基礎データから。
そして指標に照らし合わせると…?
業界水準と比べても利益率が若干低いように思えます。
過去15年の売上高と純利益を見てみると、売上高は横ばい、純利益は減少傾向です。
溶接材料の販売先主力である鉄鋼業の構造改革による高炉休止や原材料価格の高騰の影響を受け、厳しい経営環境が続くものと予想されており、当面は厳しい状況が続きそうです。
配当金に関してもは2014年の赤字(翌年黒字化)以降配当性向10%台で推移してきましたが、急遽2024年度から38.3%に引き上げ、2倍(46円/株→92円/株)に増配しました。
決算短信を読むと配当性向というよりDOE(連結株主資本配当率)2%を目途に増配をしたようです。
純利益を分母とする配当性向はその年の経営状況に左右されやすい値となりますが、株主資本(株主の出資分と内部留保の合計)を分母とするDOEは安定した値となりやすいため、最近DOEを指標とする企業が増えています。
ここは好き嫌いが分かれるところかと思いますが、個人的にはやはりその年にきちんと利益を出して(内部留保からの拠出に頼らず)株主還元できているか、というほうが特に高配当株投資における経営安定性の判断には望ましいかなとは思います。
(いろいろ駆使して配当金が安定する、という姿勢も悪くはないのですが)
まとめ
ということで、
3437 特殊電極(株) は高配当株投資をする銘柄として条件を満たしていると言えるでしょう。
懸念事項は減少傾向にある純利益です。ただし配当金は配当性向ではなくDOEを基準としており、今後も増配・安定していくでしょう。
市場回復あるいは社内の体制強化によって、今後安定した純利益を実現できれば一躍高配当銘柄として人気が出るかと思います。
それではまた次回、よろしくお願いいたします!
※もちろん最終的な投資判断は自己責任ですので、あくまで参考程度にお願いします!
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